プロアングラー/ルアーデザイナー・加藤誠司のオフィシャルサイトです
加藤誠司のお気に入りアイテム
【BOAT】パワーポール
今年の6月に装備したパワーポールは、とにかく便利に活躍するスグレもの。
パワーポールの存在をアメリカの雑誌で知ったのは10年ほど前。バスフィッシング用というより、海のシャローで使うものだったような気がする。B.A.S.Sに在籍する有名トーナメントプロがボートの後ろに付けて走っている姿をよく見るようになったのは5年ほど前からで、ずっと興味を持っていた。ただ人によってはすぐに壊れるだとかいう噂もあったので、実際に装備しようという気にはならなかった。
ところが、昨年装備した桐山プロの話では凄く具合が良いという。それならば装備してみようかなと前向きに考え始めた頃、JBトップ50の檜原湖戦のプリプラクティスの最中に「サイトフィッシングで凄く釣れている」という話が入って来た。マジで?サイトで釣れるの?それならパワーポールを付けて、試合をしてみたいとなったわけだ。
そして装備してみると実に具合が良い。水深2m以内なら、スイッチ一つでボートの固定がいとも簡単にできてしまう。初装備。初試合のJBトップ50檜原湖戦。魚を見つけてウイーンとパワーポールを水中に刺してボートを固定。エレキを動かさなくていいので、魚を驚かすことがない。また魚だけに集中してできるので、思うようにサイトフィッシングが決まった。
そして優勝。
できすぎたドラマだった。
私が使っているのは左右二本のパワーポール。ジャックプレートの後ろに、専用のステーで取り付けてある。左右のポールそれぞれのスイッチがフロントデッキにあるので、エレキを操作しながら、止めたいポイントでスイッチを足で踏んで降ろすことができる。両方のポールを同時に下ろし、ちょっと方向を変えたいときは片方のポールを上げてエレキで船の方向を変え、固定したい位置でまた下ろすなんてこともでき、サイトフィッシングには願ってもないアイテムなのだ。パワーポールを装備以来、魚を見つけてパワーポールを降ろしてロックオン、見つけた魚は逃さないという感じで釣りをしている。
パワーポールのHPは、http://www.power-pole.com/index.htm
ポイント1
水深2m以内ならば10秒でボートを固定できる。パワーポールがボトムに着くまでの時間は浅いところで5秒、深いところでも10秒くらい。アンカーを投げてロープを張って固定すること考えたら非常に効率が良い。音も静かでボチャンってこともない。静かに10秒以内にボートの固定ができるということは、シャローの釣りでは特に有利で釣果も伸びる。
ポイント2
多少の流れの中でもパワーポールで船を固定することができる。取材でダムの上流部に行った時に、魚を見つけてパワーポールを降ろしたが、かなり流れのある中でもボートは流れに対して真直ぐに前を向いて止まることができた。エレキを踏みながらだとどうしても船が動いてしまうので、魚にプレッシャーを与えないという意味では最高。
ポイント3
リグの変更の時にも便利。風がある時にリグを交換する為にしゃがみ込んでいると、何十メートルも流されてしまい、またエレキで戻ってということもパワーポールを刺しておけばなくなる。浅い桟橋ではロープで固定しなくても済む。