プロアングラー/ルアーデザイナー・加藤誠司のオフィシャルサイトです
気ままに綴るフォトブログ
百聞は一見に如かず
今日は午後から肉眼では見えない問題点を可視化するために、数年前に導入したハイスピードカメラでルアーのアクションを撮影をした。500分の1秒~1000分の1の世界でルアーのアクションを解析すると、今まで解らなかった部分が見えてくる。
ハイスピードカメラによるルアーのアクションチェック。巨大水槽では、秦プロと一緒にロッドの硬さの違い(グラスコンポジット、ミディアムライトアクションのカーボン、ミディアムヘビーのカ-ボン)による動きの違いや、障害物の回避の仕方などを超スローモーションで分析し、回流水槽ではスピード変化によるフックの接触具合なども検証した。
百聞は一見に如かずとは昔の人はよく言ったものだ。人間のイメージと実際に起こっていることはいかに違うのか、目で見ると本当によく解る。サイト好きな私が見るということで納得できる一日だった。今日の発見はいずれ整理して発表するのでお楽しみに。明日は朝から撮影です。
HEX BUG
皆さん、HEX BUGを知ってますか?アメリカのロボットメーカーが開発した、12本足で動き回る謎の生命体(メーカーキャッチコピー)で、むこうでは爆発的に人気が出たオモチャ。まだ日本に輸入される前にネットか何かで見つけ、ルアーに使えるのではないかと思ってアメリカから取り寄せておいた。動きなどはタカラトミーアーツのHPで見て欲しいのだが、とにかく虫が動き回るアクションなのだ。大きさはSK-POPPERより小さめで、これならばスレたバスでも虫と勘違いして喰うのではないかと、ルアーに見えるように加工して水槽のバスで試してみた。結局ダメで、HEX BUGがルアーとして活躍することは無さそうだが、実は数年前にプラグにバイブレーション機能を付けたルアーがあった。
横腹にスイッチが付いていて20時間で使い捨てだったかな、(写真2)水面で浮かべておくだけで勝手に振動して魚が釣れるからというふれこみで売っていました。最近売っているところを見ていないので、釣果がいまいちだったのかな。でもそのうちエレクトロニクスを利用した凄いルアーができそうですけどね。