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タグ: セイラシリーズ
加藤誠司デザイン全ルアーのご紹介、使い方ワンポイントアドバイスなど
静乱ミノー70S 【セイラミノー70S】
メーカー:ジャッカル | |
発売年:2009年 | |
サイズ:68mm | |
重量:3.9g | |
タイプ:シンキング | |
参考: |
もともとは、山木プロがシークレットとして河口湖で使っていたものを、製品化したものがセイラミノーだ。きっかけは、JBトップ50の七色ダム戦でした二人の会話からだった。 私が「そう言えばさー山木、河口湖で使っている例のルアーって、アイシャッドをプラグ化したようなもんだろ」 山木プロ「そうだよ。ミノーを改良して作っているんですよ」 私「もーそろそろバレてきていない?いっそ製品化したほうが良くない?」という具合に。 山木プロとはルアーに対する考え方などがよく似ているので、すっかりシークレットルアーとその特徴について話が弾んだ。そして俺が作ろうか?となったのだ。アイシャッドと同じコンセプトということで、使い方や求めているものがわりとはっきりしていたので、最初のサンプルはすぐにできた。早速山木プロへ送ると「釣れたけど、もう少し飛ぶのが欲しい」という要求がきた。飛ばすとなるとしっぽの方にボリュームが必要なのだが、そうすると今度はルアーが体を揺らして泳ぎ始めてしまう。ボディ形状に微妙なバランスが要求された。口を少し開けて水を逃がすことや、水がエラを抜けるようにして抵抗を変え、でき上がった2つ目のサンプルを渡すと、今度は潜り過ぎるらしい。山木プロ曰く、水面下7cmが最も釣れるというのだ。「7cmって、お前測ったのか?」って聞いたら、どうも測ったらしい。マジで!?って感じでしたけど、本人のこだわりですからさらに改良した。 口の形状を変えるなどして少しだけ潜らなくしてやっと今の形になったのだ。実際はPEラインにフロロのリーダーを付けて使う場合は、リーダーの長さや太さによって水深が変わる。またリトリーブスピードにも左右されるので、7cmと言ってもかなりアバウトな数字なんですけどね。 そうそう、名前の由来は、山木プロはガンダム好きでセイラ・マスをイメージしてこの名前に決まりました。
セイラミノーはボディを揺らさないようにゆっくりと、真直ぐに引くことが大切。ただ巻きで良いのだが、スピニングでハンドルを回す時にロッドが上下する(属に言う三角巻き)と、ルアーのスピードが微妙に変わったりアクションがついて喰わなかったりする。上手に巻くには、リールのハンドルを持たずに指先一本でリトリーブすると良い。 PEラインにフロロカーボンラインのリーダーを付ける場合はだいたい1mくらいの5ポンドクラスを目安に、ラインを細くしてリーダーを長くすれば潜るし、太くして短くすればルアーは潜らなくなる。 透明度が高く魚がスレている釣り場では、フックの色が黒だと喰わない時がある。そんな時はマーカーペンなどでフックを白く塗ると急にバイトが増えることがあるのでいろいろと試してみて欲しい。また、キャストする前にはテールフックの毛も気にしておくと良い。テールフックは真直ぐ泳がす為のスタビライザー的な役割を果たすので曲がっていると効果が半減する。