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フロッグ、虫、ラバージグ、メタルジグ、ジグヘッド、シンカーなどバスフィッシングで登場するルアーは、古くからあるものや最近できたものなど様々だ。古くからあるものは、長い年月をかけ改良されてきてはいるが、基本形状はやはりオリジナルに似通っているところがルアーの面白いところだ。どんなジャンルのルアーもそうだが、必要と考えて最初に作られたものは、ずばり芯を突いている。それから必要に応じて変更を加えるのだが、そうするとどうしても目的からずれていってしまうことが多い。その為、結局はオリジナルのものが良いなんてことが頻繁に起こる。

例えばシンカー。もともと鉛だったものが、タングステン素材のものにどんどん置き換わって来ている。これは形状こそ大きな変化は無いが、比重11から比重18に素材が変わることによって圧倒的なパフォーマンスを発揮することに成功した為だ。また、メタルジグやジグヘッドもタングステン素材への置き換えにより新しいタイプが登場しているが、こちらはシンカーのように簡単にはいかない。メタルジグなどは高比重にすることイコール、ルアーの能力アップというわけではないので、デザインやバランスなどを見極めて上手に作ることができたものだけが生き残って行くことになるのだろう。また、エラストマーも新素材として注目できる素材だ。もともとエラストマーは自動車や電気産業の代替え塩ビ素材として研究開発されてきたものだが、素材の柔らかさと、大きな伸び率、引張り強度においてルアーに向いている部分が多い。たとえば活け虫などは、従来のワーム素材では作ろうと思っても製品化出来ない。エラストマーの組成の15倍近くある伸び率が、活け虫をルアーとして存在させることを可能にしているのだ。私にとっては、これから適材を使って新しいものを作っていきたいジャンルだ。